ニコンカメラのFX・DX・CXそれぞれのフォーマットを解説
みなさんこんにちは!
へちまパパ(@hechima_papa)です。
カメラのイメージセンサーサイズはフルサイズやAPS-Cと表示するのが一般的。ですがニコンは他のカメラメーカーとは違い表記が独自なんです。FXとかDXとか・・・。
ということで今回はニコンの〇〇フォーマットについて詳しく書いてみたいと思います。
ちなみフォーマット別でカメラをざっと並べてみましょう。
FXフォーマット
・D5 ・Df ・D850 ・D750 ・D610
DXフォーマット
・D7500 ・D5600 ・D3400
CXフォーマット
・Nikon1j5
FX・DXは一眼レフ、CXはミラーレス
一眼レフカメラはFXフォーマットとDXフォーマットの2パターン、CXフォーマットはレンズ交換式アドバンズドカメラ(ミラーレスカメラ)になります。
コンパクトでお手軽なのがウリのNikon1j5
3つあるフォーマットのサイズ比較
イメージセンサーの大きな順に並べると・・・
- FXフォーマット(フルサイズ)
- DXフォーマット(APS-C)
- CXフォーマット(1インチ)
図で比較してみるとこんな感じ。
こうやってみるとフルサイズがめちゃデカイってことがわかりますよね。このデカさが重要で一番影響するのが高感度撮影です。
高感度撮影ではノイズがつきものですが、イメージセンサーの面積が広いと光を受け止める範囲が広いということなので、FXフォーマットはISO感度をガツンと上げても他のフォーマットに比べてノイズがのりづらい。
これが大きいイメージセンサーの最大のメリットです。
面積比でFXフォーマットを1とすると・・・
- FXフォーマット:1
- DXフォーマット:0.42
- CXフォーマット:0.13
FXフォーマットはDXフォーマットの2.35倍、CXフォーマットでは7.4倍大きいことになります。
焦点距離の計算
イメージセンサーのサイズが違うので同じ焦点距離のレンズを使ったとしても実際に撮れる画角は違います。
これは焦点距離24mmで撮影したも画像です。
それぞれのフォーマットが写し出す範囲を見てみると、もちろんですがイメージサークルが小さくなれば小さいほど画角が狭くなります。別の言い方をすると望遠側に画角が変化します。
この画角の変化は計算式で出すことができます。たとえば焦点距離24mmのレンズをDXフォーマットで使用すると約42mm相当の画角になります。
DX:24mm×1.5=42mm
DXフォーマットの場合は焦点距離に1.5をかけることでフルサイズ換算の画角を算出することができます。CXフォーマットでは2.7をかけてあげます。
CX:24mm×2.7=64.8mm
よく標準レンズは焦点距離50mmと言われていますがこれはフルサイズに限った話で、DXフォーマットでの標準の焦点距離は35mmになります。CXフォーマットでは18.5mmですね。
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違うフォーマットでのレンズ使用
FXフォーマットに対応しているレンズは基本的にすべてのフォーマットのカメラで使用することができます。注意する点は先ほども申しましたがフォーマットの違いで実際に撮影できる画角に変化が出ること。
では逆にDXフォーマット専用のレンズをFXフォーマットのカメラで使用するとどうなるのか。
こんな感じで淵に黒い影(ケラレ)が出てしまいます。
DXフォーマット専用のレンズというのはAPS-Cサイズのイメージセンサーに合わせた設計なので、フルサイズであるFXフォーマットカメラで使用すると端っこまでレンズの光が届きません。
CXはマウントアダプターが必要
FXフォーマットとDXフォーマット同士は制約なく使用することができます。その理由はカメラとレンズの接続部(マウント)が同じだから。
ニコンのマウントはFマウントと呼ばれています。
CXフォーマットカメラはFマウントではくニコン1マウントになるので、FXフォーマットやDXフォーマットのレンズを使うにはカメラとレンズの間にマウントアダプターを挟んで使用します。
まとめ
というのとで、各種フォーマットの違いをまとめてみました。
- イメージセンサーの大きさが違うと高感度撮影の時に最も影響が出る。
- 高感度に強いとその分、速いシャッタースピードが切れる。室内や夜の屋外に有利。
- フォーマットによって同じ焦点距離でも画角が違う。
- イメージセンサーが大きくなるとカメラやレンズが大きくなるし、価格も高くなる。