大三元顔負けの超速オートフォーカス、AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRのレビュー
みなさんこんにちは!
へちまパパ(@hechima_papa)です。
ニコンのエントリー機種D5600またはD3400にキットレンズとしてセット販売されているAF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR。
D5600ダブルズームキット購入して僕のレンズライナップに仲間入りしているのですが、まぁ軽くてよく写るレンズです。
安価なキットレンズにしてはD5600の2,400万画素ローパスフィルターレスの解像度にもしっかりと答えてくれますし、何よりステッピングモーターのオートフォーカスが超速い。
僕のようなスナップシューターのようにパパっとササっと撮影スタイルでは狙ったところにビシッとピットを合わせてくれます。
オートフォーカスのスピードは大三元レンズの一角、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRと同等。
今回はAF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRのレンズ外観を中心に画像を交えて書いてみようと思います。
速い!安い!軽い!
牛丼や吉野家のようなキャッチコピーですが、このAF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRの特徴は爆速のオートフォーカス、レンズ価格の安さ、コンパクトで軽量というところ。
- 爆速オートフォーカス
- 価格の安さ
- コンパクトで軽量
爆速のオートフォーカス
これに関しては実際に体感してしてもらった方が一番わかりやすいんですが、高級レンズで採用されているリング型モーターと同じ速さです。
僕が持っているレンズの中でリング型モーターを採用しているオートフォーカスレンズ。
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRとほとんど遜色がないぐらいのオートフォーカスの速さです。
この爆速オートフォーカスを可能にしているのがAF-Pレンズ「ステッピングモーター」です。
このステッピングモーターは速さだけではなく、駆動音が非常に静かなのも特徴で動画撮影時にもレンズの駆動音が気になることはありません。無音の室内でレンズに耳を当ててやっと駆動音が聞こえる程度です。
ニコンでは最近少しずつ一眼レフ用のレンズにステッピングモーターが採用され始めました。
レンズ型番の最初の「AF-P」と表記があるものがステッピングモーター搭載のレンズになります。
AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRの他に上記の望遠レンズ2本にステッピングモーターが採用されております。
お手頃な価格
エントリーユーザー向けに販売されているD5600とD3400のキットレンズなので価格も非常にお手頃となっています。
僕がよく利用しているマップカメラさん。こちらの中古販売価格では1万ちょっとの価格で購入することができます。非常に安い。
コンパクトで軽量
前後キャップ込みで218グラムです。
沈胴式なので使用時はこんな感じでレンズが伸びます。これ見て「結構伸びるな」とボソッと言葉が出た人は少なからずいるはず。
コンパクトなのはレンズを使用していない沈胴(収納)している時なので、撮影時にはニョキっとレンズが伸びます。
しかも広角端18mmから望遠端55mmまで満遍なくレンズが伸びた状態になります。
ちなみに18mmと55mmでレンズの全長が1番長くなり中間の35mmが1番短くなります。
D5600(バッテリー込み)で686グラムと非常に軽量。一日中首からぶら下げていても苦になりません。
対するこちらはFXフォーマット(フルサイズ)でほぼ同じ画角が撮影できる組み合わせ。D750と24-70のセットは2kgに迫る勢い。約3倍!
こうして並べると長さが全然違います。
このレンズの気になる部分
やはり安いなりのキットレンスなので仕方がないことですが部分的にはコストダウンがみられます。
コストダウンと軽量を重視した結果、AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRはプラスチックマウントです。
そこまでヤワいものでもないんですが、金属マウントに比べるとレンズ交換でのマウントの磨耗が気になるかもしれません。
レンズの自体にオートフォーカス切り替えスイッチや手振れ補正のスイッチがありません。あるのは沈胴ロックのボタンのみ。
フォーカスの切り替えや手振れ補正のON/OFFはすべてカメラ側で設定することになるので素早く切り替えるといったことができません。
これに関してはあんまり気にならない部分かもしれませんね。
手振れ補正も基本的な撮影(三脚以外)では常時ONにしておいたほうがいいし、オートフォーカス切り替えも親指AFであれば必要無し。
キットレンズの定番化としてるレンズ裏ブタもコストダウン品・・・。
金色の文字部分のエンボス加工ではなく真っ平らなプリント。
やはりコストを抑えるために、無駄をバッサリ切りおろした印象です。正直な所、チープな作りなので所有感が満たされる的なのはまったく無いですね・・・。
気になるレンズの描写
作りは安いですがD5600の解像度にしっかりと応えてくれるレンズ性能です。
描写に関しては僕はプロの目を持っていませんが、ファミリー向け子どものスナップ撮影では文句なしの描写。
解像度もあります。
公園でのレンズレビューの記事も書きました。
細い部分で気になるのは広角での周辺にフリンジが盛大に出てしまいます。
18mmでF5.6と開放ではないものの周辺にフリンジが出てしまいます。
AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRは値段なりのキットレンズなので、この辺は目をつぶってあげましょう。作品を撮るのではないので僕は気にしません。
▼もう一つのダブルズームキットのレビューはこちら
まとめ
今回のレンズのち1番の目玉はオートフォーカスの速度ですね。今までの同クラスのレンズではオートフォーカスの速度なんて褒めたものでななかったです。
ステッピングモーター採用で弱点を見事に克服しております。
一つ残念なのがレンズフードが付属されていないこと。レンズフードはとても大切な必需品なので絶対に付属する必要があると思うのですが、ニコンさんはあまりレンズフードを重要視していないのですかね?
レンズフードに関する記事もあります。
AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRのレンズ径は55mmです。
D5600との組み合わせで最強の子どもスナップシューターの出来上がりです。ますます撮影機会が増えそうでワクワクしております〜