怖いけどタワーオブテラーをみんなで楽しみたい方のための浮遊感克服法!
みなさんこんにちは!
へちまパパ(@hechima_papa)です。
そもそも高さがあんまりありません
無理な人からすると「結構高いところから落ちてんなぁ」と思うかもしれませんが、言い切りますけど高さなんて無いです。低いです。
乗り物の中からは高さなんていっさい感じないし、外が見えるのもほんのわずか。
絶叫の聖地、富士急ハイランドのアトラクションのレベルに比べると、タワーオブテラーの絶叫レベルなんて霞むレベルです。
タワーオブテラーレベルの乗り物なんて国内有数のフリーフォールアトラクションの中に入ってしまうと、絶叫ていうほどでもないってことです。
強化遠近法で高さを感じさせる
これはディズニーの得意技です。
ディズニーリゾートの建物はすべて強化遠近法という技法を使って建物を大きく見せる演出を加えています。シンデレラ城もそうですが遠くから見ると大きく見えるお城も近くで守ると案外小さいなと思ったはず。
ググればディズニー関連のページがいっぱい出てきます。
強化遠近法というのは、建物の上部を小さく作ることで高く見せる技法。
タワーオブテラーもそうで、フリーフォールアトラクションのクセして高さがまったく無いんです。
タワーオブテラーの建物の高さは59mです。
実際には乗り物自体ここまで高く登りません。
この窓の部分が乗り物が到達する最高部。
最高到達地点は高さ約38mと言われております。
でも、38mから一気に下までストーーーンて一番下まで落ちないんですよ。
一回フェイントを挟んでストンっと落ちる感じです。
なので、最高部から一気に下まで落ちるのではなくて、一度フェイントがあってから落ちるので、実際には落差がほとんどありません。
感覚ですが、2秒くらい落ちる感覚です。
落下はフェイント含めて4回
毎年1月から3月頃まで期間限定で『LEVEL13』と呼ばれる怖さを倍増させたバージョンもありますが、今回は通常盤のお話ということで。
通常盤のタワーオブテラーは全部で4回落下があります。
TDSタワー・オブ・テラー通常 Ver.&Level13シャドウオブシリキ比較動画
こちらのYouTube動画は10年間で100回近く乗り詰めた僕の想像上で作成したもので事実では無いですが、限りなく本物に近づけた挙動となっています。
エレベーターはまず、ホテルの主『ハイタワー三世の書斎』と『自分に別れを告げる鏡の部屋』の2ヶ所へ向かいます。ここまではエレベーター落ちたりしません。ゆっくり上がっていきます。
『鏡の部屋』を訪れた後は一気に最高部へ上昇します。
- 最高部からのフェイント
- 下まで落下
- 急上昇からの落下
- 最後にゆっくり上がって落下
全部で4回落下です。
1.最高部からのフェイント
1回目の落下は窓2つ分の落下なので落ちるというようりも、ガクッとフェイントをかけたような感じなので、落下というほどでもありません。
本当に一瞬ガクッと落ちるだけ。
2.下まで落下
1回目のフェイントの次に間髪入れずに最下部まで落下があります。
一番落下が実感できるポイントですので浮遊感もそれなりにありますが、時間的に2秒程度です。
3.急上昇からの落下
このパートは暗闇の中で急上昇をして急降下するポイントです。
速いスピードでエレベーターが登ってから強制的に急降下するので、落ちるというよりも、急上昇からの急ブレーキで上へのGがかかるので1番ハードなポイントとなります。
4.最後にゆっくり上がって落下
最後に窓の外が見えるところまでゆっくり登っていき下まで落下します。
2回目の落下とよく似た落下になります。
怖さ根源は視覚効果によるもの
タワーオブテラーを高さや速さの数字だけを並べたスペックを見ると、ただのショボいフリーフォールアトラクションです。
ではなんで、あそこまでタワーオブテラーが恐怖に感じるか。
それはディズニーの視覚と聴覚を刺激する洗練された演出によるものなんです。
暗闇が恐怖を煽る
一番恐怖を煽るのが『暗闇』です。人って何が起こるのか予想がつかないと異様に恐怖を感じる生き物です。暗闇だといったい自分がどのような状況に置かれているのかわかるなくなってしまうんです。
横断歩道も『青信号で安全を確信』できるから道を渡ることができるけど、車が来ないとわかっていても目隠しだと一歩でも前に進むのって怖くてできません。
この暗闇を作ることで『いつ落下するのかわからない恐怖』を作り出しています。
壁が近いので体感速度が上がる
飛んでいる飛行機が止まって見えるのと同じで、人って遠いものは止まって見え、近いものは速く動くように錯覚して見えます。
タワーオブテラーは密閉された狭いエレベーターシャフトの中で乗り物が上下するので、目の前が壁になっています。
壁が近いので速度以上にエレベーターが急上昇している感覚になるので、ものすごい高いところまで登っていると勘違いします。
勘違いしているだけで実際にはそこまで高いところまで登っていないんですよね。
アトラクションの外で聞こえる悲鳴
タワーオブテラーの外を歩いていると、乗り物に乗っているゲストの悲鳴が「キャーキャー」聞こえてきます。実はあれって『拡声器で悲鳴を大きくしたもの』なんですよね。
実際に乗り物に乗っているゲストの悲鳴をマイクで拾って拡声器でボリュームを大きくして、建物の外に取り付けたスピーカーから悲鳴を流しているんです。
マクドナルドの近くでフライドポテトのいい匂いがするのと同じです。
これも怖さを煽る演出ですね。よく考えられています。
タワーオブテラーの怖くない方法
これに関しては「アトラクションに身を任せろ!」としか言いようが無いですが、少しだけ具体的にアドバイス。
絶叫系のアトラクションすべてに言えることなんですが、フワッとする感覚『浮遊感』に対して絶対に反抗しないこと。そして、力を入れないでリラックス。そして、大きな声で叫ぶこと。目をつむってはダメ。
- 浮遊感に反抗するな
- 力を入れるな
- 大きな声で叫べ
- 目は閉じてはダメ
あとは落ちる時に『上を見る』と怖さを軽減できるという方もいるようです。
タワーオブテラーにも座席の両サイドに手を握ることができるバーがありますが、絶対握ってはいけません。あれって力いっぱい握ってしまうから余計に落ちることに怖く感じてしまうんです。
力いっぱい握るならその分を声に出して発散してみてください。
すごい気持ちいいですよ。思いっきり手をあげましょう。ハンズアップです。
これはジェットコースターにも通づる克服法です。
乗り物に身を任せてしまうのが一番怖く無いんですよね。
ところで逆に一番怖いのはABCツアーどれなの?
乗り口方向に向かって左からA、B、Cになるんですが、元・年間パスポート保持者の僕が1番怖いと提唱するツアーは1番左のAです。
アトラクションの怖い要素の一つ、それは浮遊感を感じるということ。
この浮遊感を最も感じるのがAのツアーになるということです。一年間ディズニーへ通い詰めた僕はタワー・オブ・テラー乗車の回数を重ねることにより、この3つのツアーにある違いに気付きました。
※これから語る説は僕の個人的な見解ということを承知の上お読みください・・・。
ツアーAは他にはない決定的な仕組みの違いがある
3つあるツアーの中でAだけB、Cと全くことなる部分があります。細かい挙動は割愛しますがBとCは基本的にはエレベーターの動きは同じです。ですがAはそれ以外の2つのツアーとまったく違う箇所がありました。
それはハイタワー三世と鏡の部屋が上下反対になっていることです。
- Aは下が鏡の部屋・上がハイタワー三世の部屋
- BとCは下がハイタワー三世の部屋・上が鏡の部屋
2つの部屋が反対になることでエレベーターの昇降する距離に違いが出来てきます。
youtu.be3つのエレベータの動きの違いを動画にしてみました。
ちなみに1階と2階で乗り場を分けることで乗り物が動いている間、次に待機しているゲストのシートベルトなどの確認をして効率良く乗客をさばいているんですよね。
上昇速度が違う
スタートしてまずはハイタワー三世の部屋向かってエレベーターが上昇しますが、AはBとCに比べてハイタワー三世の部屋が高い位置にあるのでエレベーターの上昇する距離が長くなります。長い距離を時間内に上昇しないといけないので他のツアーよりも上昇速度が速くなり、停止するときに急ブレーキがかかり少し浮遊感を感じます。
少し物理の話になりますが、そこには慣性の法則というキーワードが絡んでいます。
ツアーAはより浮遊感を感じやすい
アトラクションのスリルを感じる要素の一つに浮遊感があります。フワッと股間が寒くなるやつです。先ほどAの場合は上昇する距離が長いため他のツアーよりもエレベーターの速度が速く、ブレーキがかかった時に浮遊感を感じるお話をしました。
そこで登場するのが慣性の法則です。
- 止まった物体は止まったまま
- 動いている物体は動いたまま
ざっくり言うとこいうことですね。惰性ということです。
慣性の法則をタワー・オブ・テラーに当てはめてみると、エレベーターは速い速度で上昇しています。そして、ハイタワー三世の部屋に到達した時にエレベーターが止まります。強制的にエレベーターが止まったままなので、乗車しているゲストは惰性でまだ上昇したいにもかかわらず、身体を固定しているシートベルトに押さえつけられるため強烈なマイナスG(下へ抑える重力)を感じます。これが浮遊感です。
AはBとCに比べて上昇速度が速いのでより浮遊感を感じやすいということです。
あと、最後部への上昇速度も速いです。
先ほども述べましたが、Aはハイタワー三世の部屋と鏡の部屋が反対の位置にあるので、鏡の部屋から最後部への距離も長くなります。上昇する距離が長いということはやはり速度も速くなります。
速度が速いので最後部へ到達した時の惰性が強いので浮遊感が感じやすいということ。
エレベーターの挙動はツアーA以外はほぼ同じ
その他のタワー・オブ・テラーのエレベーターの動きを解説をしているウェブサイトもありますが、僕の個人の見解からするとツアーA以外のBとCの挙動の違いはほぼ無いと思います。これは僕が年間パスを所有していた2016年から2017年ではそうでした。
ハイタワー三世の書斎と、鏡の部屋が反対以外の違いは無いと思います。
期間限定Level13の挙動
タワー・オブ・テラーは毎年1月から3月にかけて期間限定で怖さを倍増させたバージョンがあります。初めて行われたのは2012年、当時は「タワー・オブ・テラー Level13」
それよりも恐怖をパワーアップさせたのが、現在のバージョン「タワー・オブ・テラーLevel13 “シャドウ・オブ・シリキ”」で2015年から始まっています。
Level13(2012年〜2014年)
2012年〜2014年に行われた期間限定バージョン「Level13」はハイタワー三世の鏡の部屋の間に急上昇からの急ブレーキ2回と急上昇急降下1回(バウンド)がありました。
そして鏡の部屋ではハイタワー三世の「さあ手を振って、この世の自分に別れを告げたまえ」のセリフはカット。シリキの緑の光に包まれると1度急降下。
その後に最後部まで急上昇し写真撮影後、フェイント無しで下まで落下。
もう1度急上昇&急降下(バウンド)して終了です。
外が見えるのは写真撮影がある1度だけでした。
Level13“シャドウ・オブ・シリキ”(2015年〜)
現バージョンのLevel13 “シャドウ・オブ・シリキ”は最後に手を振るまでのエレベーターの挙動は通常盤と同じです。(ハイタワー三世の書斎のキラキラの演出は無し)
手を振った後は1度軽く落ちシリキのエレーベーターのワイヤーを切る緑色のシルエットが映ってもう1度落下。
そして一気に最高部まで急上昇した後フェイント落下して、もう一度最高部へ上昇しここで写真撮影、そして落下。2回目の最後部到達時に写真撮影です。
落下した後はもう一度急上昇&急降下(バウンド)をし、宇宙空間のようなキラキラした部屋(ハイタワー三世の書斎)で一時停止します、ここで再びシリキがゲストに襲いかかり激しく落下、最後に急上昇&急降下(バウンド)をして終了です。
最後の落下ではエレベーターを急ブレーキで止める演出(両サイドに火花のようなものが出る演出)が加わっています。
それぞれのLevel13の挙動はこんな感じです。
あくまで僕の個人的な感想なので実際の挙動と異なる可能性があるのでご了承ください。特に2012年〜2014年のLevel13は僕の記憶が曖昧なので違うかもしれません。
期間限定Level13バージョンも回を増すごとにまた変更バージョンをやるかもしれません。
Level13の時期は極寒で混雑必至
この時期はチケットが学割される「キャンパスデーパスポート」が適用され、卒業旅行シーズンとなりますので2月中旬から3月末までは1年間を通して最もディズニーシーが混む時期となっています。
僕も2017年2月中旬にLevel13を乗るためだけに150分待って乗車しました(笑)。
100分を超える待ち時間となるとタワー・オブ・テラーのキューラインは(行列)はほとんど外で待つことになってしまうのでLevel13の時期は非常に寒いです。死にそうなぐらい極寒になるので必ず厚着をしてスタンバイに挑みましょう。それか素直にファストパスで乗車しましょうね。
比較的空いている穴場な時期は成人式が行われる1月2週目あたりの時期です。そこを狙ってLevel13を楽しみましょう。(閉園時間が19時と早いので空いている)
楽しみなのが35周年ハロウィーンバージョン
なんと2018年のハロウィーンではタワー・オブ・テラーがスペシャルバージョンで登場するという情報もあります。
ディズニーシーのハロウィーンは毎年ヴィランズ(悪役)たちが主役となってハロウィーンを盛り上げてくれます。タワー・オブ・テラーも最恐バージョンとなってゲストを怖がらせ楽しませてくれると思います。
超たのしみ!
まとめ
かくいう僕も20代前半までジェットコースターは一切受け付けない人でした。
僕の場合は『乗り物に身をまかせる』ということを知ってから、むしろ絶叫大好き人間になってしまいました。
体に力が入ってしまうのが一番ダメな乗り方なんですよね。
手すりなんか握らず手をあげる! そして叫ぶ!
めちゃくちゃ最高のストレス発散法ですよw
今回解説で使ったタワー・オブ・テラーの動画がなかなかの反響をいただきました。ありがとうございます。
その中でYouTubeにて面白いコメントがありましてのでそれについて記事を書きました。
冒頭で高さのお話をしましたが、タワー・オブ・テラーの建物高さは59mです。ディスニーリゾートにある最も高い建物なんですが、59mはなんともキリの悪い数字。
60mにできなかった理由は航空法が関係しているのではないかと思います。
航空法により60m以上の建物には赤または白く明滅する航空障害灯を設置する義務があります。世界観を大切にするディズニーに航空障害灯なんて似つかわしいのもなので、タワー・オブ・テラーを60mにするのを避けたのかもしれませんね。
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